会長あいさつ
会長あいさつ

会長あいさつ

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「支部」の活力は同窓会活動の原動力
みなさんのご尽力に感謝します

 同窓会の「会」がついているのは、まさに会って話して旧交を温めることに意味があるからです。しかし、その「会う」ための総会が丸三年もの長きにわたって、休会を余儀なくされました。同窓会本部として、コロナ明けの23年度、果たして支部のメーンイベントである総会が、従前どおりの形で再開となるのかどうか、ずっと気をもんでいました。
 しかし、それは全くの杞憂でした。定期総会をしている支部、とくに学院や同窓会本部を迎えて開催している支部(隔年開催を含め13支部)のほぼ全てが、5月から年末にかけて、開催決定に踏み切っていただきました。ここに支部関係者の皆様のご苦労に対して、深甚なる感謝の気持ちを表明したいと思います。
 もちろん、支部と一口に申しましても、所在都市の規模、西南の「優勢地区」かどうかなどで、当然、大きさに違いがあるわけですが、総会を開くに至るまでの声掛けから会場設営までの作業量は、その手間だけでも、規模を問わず大変なものだと思います。支部長さんが事務局長兼務の支部もありますが、とりわけ事務局長さんは机上の作業量に加えて、果たして何人が再開の呼びかけに応じてもらえるか、コロナ前より参加者が減りはしないかなど、心配や気苦労でヤキモキの連続ではないかと思います。それはおそらく私の想像も及ばぬほどのものであるはずです。支部の関係者すべてのみなさんに、重ねてお礼を申し上げるしだいです。

 ここで、今年7月の総会をもって後進に道を譲られた西南学院北海道支部事務局長の坂本泰蔵さん(西南学院高校昭和44年卒)を紹介します。まず、特記すべきは坂本さんが解散の危機(10年から 15年まで休眠)にあった支部の事務局長を引き継ぎ、16年に支部総会を復活させた立役者であることです。
 特に坂本さんの「仕事ぶり」に私が感銘を受けるのは、まず人間的な柔らかさ、そして事務処理の厳格さ、正確さと分かりやすさです。同窓会開催通知の返信に記された50人ほどの会員の皆さんの「ひとこと」を、一人ひとりのお顔が浮かぶように内容を要約したうえで、A4の紙に一覧表にまとめて配布されたのには参りました。
 その坂本さん、実は東京住まいなのです。毎年、総会開催の時期になると札幌まで事務局長の「出前出張」をしてこられました。奥さまのご実家が当地にあって、時々里帰りはされているようですが、「総会開催のため」だけではないにしても、セカンドマンションを現地に購入するという本腰の入れようは、誰もができるものではありません。
 坂本さんは慶応大に進まれ、住友商事に就職、海外拠点などをご経験のあと、九州支社で企画管理部長などを歴任されています。ここで事務管理や指導の要諦を身に付けられたことが、支部事務局長の仕事ぶりにつながっているように思います。と同時に、この博多勤務で旧友との交遊が復活、それが改めて「西南愛」を覚醒させ、そのごの西南学院高校の関西支部結成、そして初代支部長就任にもつながっていきます。
 坂本さんは「西南は中高大ともに各地で評価を高めている。活動に関わることができて、本当に満足しています」と振り返ります。正真正銘の「西南人」なのです。脱帽のほかありません。

 ところで、同窓会本部がある大学東キャンパス「百年館」の玄関ホールには、西南建学の精神を今に伝えるコーナーがあります。その展示の中に創立者C.K ドージャー先生のポートレートがあります。例の怒っておられるようにも、何か言いたいことがあるようにも、励ましておられるようにも、満足そうにも見える例のお顔の写真です。その前を通り過ぎるたびに、地域支部の頑張りに対し自分は十分に応えているか、自問自答しています。
 今年も11月に同窓会連合会で北九州市小倉区の西南女学院キャンパスにあるドージャー先生の墓参に同窓会連合会で行きますが、手を合わせながら私の心に去来するのは、いつも「罪滅ぼし」に近い心悟です。

以上

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