⻄南学院⼤学同窓会の2024年度活動⽅針の中で、最も会員の皆さんの⽿⽬を集め、あちこちで質問、提⾔を受けたのは、「福岡⽀部」の創設でした。初めての取り組みでもありますので、その考え⽅について、改めてご説明したいと思います。
この企画については、「個⼈の参加表明に基づく新しいネットワーク」が前提となります。つまり、既存の地域⽀部・職域⽀部あるいは諸団体にこだわりません。また、「福岡⽀部」の管轄範囲については、福岡都市圏に限定することもありません。活動内容によっては、あらゆる地域から個⼈での参加が可能だと考えています。
⺟校および同窓会事務局を軸に職域、地域⽀部の枠を超えて、懇親、親睦を深め、交流の輪を広げたい、さらには相互啓発や気づきにつながる同業種、異業種間、個⼈の交流の推進という取り組みです。その意味では「実験⽀部」という位置づけともいえます。
企業社会はいま、激しい情報化の波の中で、これまでにないレベルの変⾰が常態化する環境に置かれています。申すまでもなく、これは同業種間の競合にとどまらず、異業種間でもいつ競争関係になるか分からない混沌とした環境です。
ですから、年に⼀回の同窓会総会で「やあやあ」と旧交を温め、肩をたたき合うのも⼤事なことですが、同時に普遍的な企業運営上のテーマ、例えば新⼈社員との意思疎通や少⼦化対応の課題、情報化、DX 対応など新規事業展開に関する考え⽅、過密な業務環境の中での⼼の健康の問題、あるいは地域の課題、⼤学の現状など、幅広いテーマについてのやりとりが、⾃由に交わされるような場が設定できないかと考えたしだいです。要は同窓の集まりに「親睦」に加え「新たな出会い」「新たな刺激」など、相互啓発的な付加価値を持たせることはできないか、ということです。最⼤の特徴は、地域、職域あらゆる枠を超えて横断的に参加できる組織となる事で、異業種交流や同業種交流などの集まりを通じ、新しいネットワークづくりを⽬指します。将来的には既に始動している⼤学と同窓会との⺟校連携会議等を通じ、就職活動などの⾯での在学⽣⽀援を企画していきます。
4 年間に及ぶコロナ禍で、残念ながら活動に制約を受けた⽀部も多く、このため各⽀部の現状について本部から赴くなどして、ヒアリングを⾏っているところです。「福岡⽀部」が既存の⽀部活動のコロナ後の活性化にも繋がるものと確信しています。
今後については、ホームページその他でお知らせします。「実験⽀部」の創設へ、ぜひとも暖かいご⽀援とご協⼒をいただきたいと存じます。
以上